ウィラマントリー元国際司法裁判所判事来日!!


  2001年8月2日の「ハーグ平和会議記念 早稲田国際会議」にあわせ
ウィラマントリー元判事が来日されます!

当協会は、ウィラマントリー元判事の招聘に成功しました!
 ご存知のように、国際司法裁判所(ICJ)は1996年7月6日、WHO・国連総会の要請に対し、「核兵器の使用・威嚇は一般的に国際法に反する」という勧告的意見を出しました。勧告的意見とは、国連機関の諮問にこたえてICJが示す法的意見で、法的拘束力はありませんが、国連の主要な司法機関による法解釈として高い権威を持つものです。この勧告的意見を出すに当たっては、日本の小田判事(元東北大学教授)らは門前払い判決を主張し、核保有国出身の判事らは核の正当性を主張するなど激論が数ヶ月に渡って行なわれました。その結果、15人の裁判官が8対7に分かれるという大接戦のうえに、核兵器の違法性が認められたのです。

 なかでも、我が国際反核法律家協会に所属するウィラマントリー判事(当時70、スリランカ)は、シャハブディーン(65、ガイアナ)、コロマ(53、シエラレオネ)各判事らとともに、核兵器の特殊性を強調、「絶対的に違法」と主張を展開。「強力な熱と爆風に加えて、長期の放射線による被害は、将来にわたって生命や環境を損なう。その破壊力は、空間にも時間にも閉じ込めておけない。人道法などに照らして違法性を疑う余地はない」と主張しました。

 さらにウィラマントリー判事は、さらに、勧告的意見に付した少数意見の中で、我々日本反核法律家協会を初めとする世界の反核運動が集め、国際司法裁判所に提出した3百数十万の署名に触れ、こう記しています。「(署名を提出した)組織や人々は、正式な証拠提出にはならないにせよ、世論の大きなうねりがあることを証明した。こうした世論は法律的にも重要なものなのだ」我々の運動が公式のICJ文書に認められた瞬間でした。

 来る8月2日の「ハーグ平和会議記念 早稲田国際会議」にあわせ、このウィラマントリー元判事が来日され、日弁連主催の会議、広島弁護士会主催の会議などに精力的に出席され、講演・発言活動を行います。また、各新聞社も次々と同元判事の講演を8月に予定しています。
 当会では、当会主催の早稲田国際会議のみならず、同元判事の講演活動成功を目指して活動を続けています。ぜひご注目、ご参加下さい。

 また、これに伴い、会員各員にカンパを要請したいと思いますが、これにもぜひご協力をお願いいたします!
  

<<参考資料>>
国際司法裁判所1996年7月8日「核兵器の威嚇または使用の合法性に関する勧告的意見」に付されたウィラマントリー裁判官の反対意見からの引用(君島東彦訳)